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網走番外地

こないだのずべ公番長で、女囚たちが網走番外地見てきゃーって盛り上がるシーンがあって、おいらも再燃です。かっこよすぐる。。健さんきらきらしてる。無駄な恋愛フラグはいっこもない。ジョニー・トーみてるときも思うが、やっぱ母親と娼婦しか出てこないのが男の世界の安定感なのかな。(妹ちょっとおブスだし・・)

 

・瀬降り物語

ここ最近でいちばん衝撃だった。ほぼしゃべらないショーケンかこいいとかより何よりもう、藤田弓子のきれっぷりに度肝を抜かれた。黄昏流星群もびっくりの脱ぎっぷりも潔いけど、クライマックスのアフロ(!?)・・あれは歌舞伎的な演出なのかしら??

それはともかく、劇中サンカって言葉はいっかいも出てこなかった。テンバ者?ていってた。もののけ姫のサンはサンカのサンもあんのかなとふと思う。

この映画って公開当時どれぐらいの人が観たんやろう。。あの集団差別意識の暴走は、いじめとは別種のもののような気がする。

サンカにはすごく心惹かれるものがある。

 

母なる証明

どうしようもなくやるせない話なのだけど、コミカルなところがちゃんとあって、最後にはうっすら明るさすら感じさせる。でも納得できない苦いものは残る。母である彼女が「どうしよう・・お母さん」というシーンで、この人もまた子どものままなのだと思った。ああやって辛い記憶は針で消して生きてきて、これからもそうやっていくのだろうか。「母」というのについて、「八日目の蝉」を観たときに思った、「負い目による愛情」というのをまた思い起こす。

 

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「母が重くてたまらないー墓守娘の嘆き」信田さよ子

「さよなら、お母さん:墓守娘が決断するとき」信田さよ子

一冊目は、カウンセラーである著者が多くのクライアントを見てきた事例をいくつか紹介。二冊目は、ちょっとした小説仕立てになっている。

ちょっと、この方の文章は苦手かもしれない。

読んでると息苦しくなってきて挫折しそうになるのだが、いろいろヒントが詰まっている。墓守娘の母もまた墓守娘である、ということ。日々の生活に首まで埋もれると、この大前提をつい忘れてしまう。。

二冊目の「さよなら〜」については、本文よりもまえがきに思うところが大きかった。

この二冊目が出る前に311があって、「絆」や「家族」といったものが以前に増してクローズアップされるようになり、この本を出すことにためらいがあったそうだ。このことには、わたしも無意識のうちにすごく息苦しさを感じていたと思う。

世間が正しいとする形の家族関係を持たなくて(持っていなくて)も、そのことに負い目を感じる必要はないというのはずいぶん心が軽くなる。

 

「十年不倫の男たち」衿野未矢

この人の文章が単純に好きなのかもしれない。残念ながら(?)、意外さとか驚きはなかったけど、なるほどなあと思うこと多し。本題と違うのだけど、「この本を読むような女性とは関わりたくない」という、結婚願望の強い30代男性のコメントは、あまりにももっとも過ぎて苦笑い。

「私が出会った殺人者たち」佐木隆三

まえがきにあるように、著者の自選ベストアルバムのようなかんじ。著作のガイド的な内容でちょっと物足りなさはあるけど、まとめて読むと壮観。

 

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「楽しい恋愛してくださいね」てなんちゅう雑な・・・言い方の問題でもあるのだが。たしかに恋愛のなかに楽しいことはたくさんあるけど、楽しいだけの恋愛なんかねいよ、と言いたいところ。

でもなんかその雑さが好きだなあと思ったりもした。かわいいなあ。