QLOOKアクセス解析

最近親しくなった医者が云うには、矢張り酒と睡眠薬は定番らしい。自分のような者からすると、整った顔の医者なんて万能感だけで生きていると思えてしまうが、そう単純な話でもないらしい。

酔えないから飲まない、なんてどうせしょうもない強がりで、本当は下戸だろうと思っていたら、強かった。どんなに酔っても記憶を無くすことはなかったのに、気づいたら朝だった。

瓶を片付けていたら急にむらむらと腹が立ってきて、やたらとそこらじゅうを掃除して廻り、無闇に洗濯機を回した。
ネクタイをしたあとまたベッドに入ってきたのを思い出し、そのときは夢心地だったことに更にはらわたが煮えくりかえる。洗っても洗っても自己嫌悪の匂いが残っている気がして床で寝た。




わたしには
孤独という
幸福がある


『移り気本気』の最後のひとコマだけで、たぶん此の先もやっていける。だいじょうぶ。