沈黙の次に美しい日々
2013年7月18日(木)
於:ベアーズ
『マヒトゥ・ザ・ピーポー / 沈黙の次に美しい日々』レコ発
どっか遠くに行きたいなー、思うばかりでおもいしりが動かなかった。
漸く広島に行こうと思い立ち、ねっとのうみにとびこんだらばマヒトゥ・ザ・ピーポーのうたがベアーズで聞けるという。しかも山本精一といっしょ!それは行くしかないやろう、と行ってきた。
運動不足と睡眠不足がたたり目によわりめで、よろよろしながら久しぶりのおおさか。宿に荷物を放り投げてひさしぶりのベアーズへ。やっぱり道まちがえたがどうにか着いた。
すでに開演していて、山本さんのモスライトから。
もうすでに記憶はとおい、つうかだから早く書いておけばよかったなあ。もーにっきの反射神経すらだめだこれは。それでも書いときたいと強く思ったのだった。
待ち合わせ、朝うたう夜のうた、ハウリングサン、がれきの空、不在の君へ、そして船は行くだろう、ゴミ箱の中。。。たぶん新曲(わずらわしいくらい僕らには時間がある〜の歌い出し)、もう一曲タイトルわからないのがあったかなあ。そのどっちか、で、火の鳥復活編みたいやなと思った。
「沈黙の次に美しい日々」というのはマさん(ぴーぽーって長いな・・)のアルバムタイトルだけど、まさにそういう雰囲気。なんというか山本さんのライブは毎回ばしっとテーマがきまってるなと思う。あらかじめ決めてあるという意味ではなくて、かっこいいて意味のきまってるかもしらん。
好きな漫画家の人が「作品にメッセージなんか要らないけどテーマは必要」というようなことを言ってたのをなんとなく思い出したりした。
他人の汗と体温にまみれて変な足の位置で首かしげて(見えへんから)、だったけど涼しげでなんとなくさみしくて夏を感じたのだった。
レコ発のマヒトさん赤白で登場。下山のライブはいっかいしか見たことないのだが、そんとき春の膝という曲がすごく印象に残っていたので、ソロで歌うのきいてみたかった。
生まれたての声でねこがギター弾いてるみたいだなと思う。。杉井ギサブローの銀河鉄道の夜。。などと油断(?)してたら急にステージ下りてきて、壁際の真ん中へんで歌いだした。そこから調子が出てきたようすで、見てて素直に楽しかったし、苦しくなったりもした。楽しかったといえば、赤ん坊はさしみがいちばんみたいな曲、あれはなんて曲なんやろ。あれいい。
年齢が若いとかいうことではなく、あまりにも無防備なものを見せられると、なにかはずかしいような気さえする。それをありきたりとかロマンチックとか言ってしまいそうになるのは、うしろめたいからに違いない。
ライブに行ったり映画をみたり本を読んだりするのはいろんな理由がある。単純に好き、ただヒマなだけ、なんかすごいものをみたいとか。それと自分も何かを作ってみせたいのだと思う。
同時にふれたものに関連性を持たせたがるのは私の悪い癖なのかもしれないが、翌日の広島でかんじたことの伏線になっていた。
ステージの上のひとは特別で、自分とはちがうといつも思っている。それも真実だけど、彼らも「ふるえるひざをダンスに変えて」るのかもしれない。
歌えるかどうかじゃなく、歌うか歌わないかだけなんだよな。。
自分で鎖を断ち切る姿はあまりにもまぶしい。