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LOVE OF THE DEAD

コリン LOVE OF THE DEAD(2009?)

製作、監督、脚本、撮影、編集 マーク・プライス 

 

あまりに書かずに放置してしまったのです。。みんな大好きゾンビ映画だよ!

観ようと思ってるひとは観てから読んだほうがいいです、ぜったい。劇場で予告みて、わーみてえ!と思い、じっさい観てみておもしろかった。ていうか号泣した。映画館で泣くのはやっぱはずかしいので堪えてたんやけど、同じ列のおじさんが泣いてたので「泣いてもいいんだ」と思った。おじさんありがとう。

 

ただ予告編でオチ?までわかっちゃうし、邦題?副題?が「LOVE OF THE DEAD」なんで、青春恋愛ゾンビ映画なのかなと思ってしまったよ。このタイトルに批判的な意見をちらっと見かけましたが、LOVEて何も恋愛のことだけじゃないので、このタイトルいいと思うです。※ゾンビ映画は「~OF THE DEAD」が定型なんです。

 

いうほどゾンビ映画みてないんすけど、ゾンビっていい。大好き。

ゾンビものみたことないひと用に説明すると、ある日とつぜん世界中で死者がよみがえるという話。よみがえった死者は人間的な感情とか意思はなく、生きた人間を襲って食べます。(生で・・。)生きた人間がゾンビに噛まれるとゾンビになります。ゾンビは無敵に近く、倒すためには首チョンパするとかバラバラにするとか、まあそれぞれルールみたいのがあります。その代わり動きが鈍いといういちおうの約束。(近年動きが早いのもあり。)詳しくは調べてくださいー。

 

世に無数に溢れるゾンビ映画ですが、本作は超低予算(日本円にしておよそ6000円とか)で、ロメロ以来の傑作!みたいなフレコミで・・・正直低予算はどうでもいいし、ほんとはそういう先入観なしにみたかったな。。

 

舞台は世紀末ロンドン、主人公コリン青年(大学生かな)がゾンビとなってロンドンを彷徨う姿をドキュメンタリのように追っていきます。ふつう?のゾンビ映画は恐怖にさらされた人間の視点から描いたものが多いと思うんで、めずらしい。ゾンビ主観・・というよりは、ゾンビ化したコリン青年をひたすら追いかけていくカンジ。セリフが少なく、ブレブレ真っ暗のシーンが多くてちょっと疲れるけど、もし、ほんとにゾンビを物言わぬカメラが追いかけたらこうなんじゃないかという。いや、はっきり「こうだ」といえるようなもんではない。

 

ゾンビの恐怖は、死者が蘇るとか襲われて食われる、というのはもちろんだけど、それの表すものは、人間の画一化というか、都市とか社会に呑み込まれていくカンジを表してるのではないでしょうか。ゾンビになると、個が失われ「ゾンビ」として処分の対象となります。家族も恋人も友だちも知らん人も白人も黒人もみんな。都市生活者の孤独。わざわざ「コリン」というタイトルなのもそゆことかなーと。

 

ゾンビになった家族を持つ苦悩、ゾンビ狩りを楽しんでる輩、過激派組織みたいになってる自警団とか、いろんなムキ出しにされた人間の姿が出てきます。それらをゾンビになって彷徨うコリンの眼がただ映していく、といったほうがいのかな。

 

ゾンビにはほんとうに感情も意思もないのか?てとこもテーマだと思います。もしかしたら意志はあるのかも?オリジナルでも描かれてる通り生前の習慣は抜けないようで、あいぽっど拾って音楽聴いたり大学に行ったりするんです。路上ミュージシャンゾンビはやっぱり演奏してたりね。

 

家族は必死に元に戻そうとするんだけど・・・。

彷徨うコリンゾンビが最後に行き着くところは・・・。

それは単なる習慣なのか、それとも。

映像だけでコリンの感情のユラギみたいなものが伝わってくるような。

なんちゅうか・・・詩的なんだよ、すごく。

 

セリフは最低限、全編暗くてわかりづらい、うぞうぞゾンビの大群に襲われるとこはちゃんとオリジナルみたいに怖い、思わず笑っちゃうとこもきっちりあり、しかも最後は号泣、エンディングはポップでちょい切ない音楽、現代ゾンビ映画として満点じゃないですか?とかゾンビ素人がいってみる。

 

外にでたコリンちゃんがほかのゾンビとシャーって威嚇し合うとこはネコちゃんみたいでかわいいよー。チラシとかDVDジャケの顔ですね。こっからはわたしのカンチガイ妄想だと思うんですがー。もっかい注意しときますがネタバレですよー。

 

大学の寮で最後のひとりになっちゃう彼女、回想で出てくる彼女と同一人物に見えたんですけど・・・。服装が似てるだけ?もし同一人物だとしたら、噛まれてゾンビ化→コリンが殺す→元に戻る→けっきょく喰われる ってこと?えええ!?それか二役?DVDみないといけません。。